ある日のこと…
ミックスのワンちゃんを
大事そうに抱えて若い女性が来院。
「今日は、どうしましたか？」
「縫い針を飲んでしまったんです」
「え？」
「糸がついたままの針を、あっという間に飲み込んじゃったんです。」
頭の中で、次に必要な検査、手術が頭をよぎる
「いつ飲んだのですか？」
「二日前です。」
「様子を見ていたら、お尻から糸が出てきたんです。」
ミックスのワンちゃんは、診察台の上で
おびえて、しっぽを丸めてガタガタ震えている。
その、しっぽを持ち上げると
お尻の穴から、
タラリと約10cmほど
垂れ下がっている糸が目に入って来た
その糸を、引っ張ってみる
ツンッ！
出てこない・・・
手袋を付けて、
肛門に指を入れる
糸にそってそーーっと
骨盤の所に、引っかかっていつようだ
指が、入るところまで直腸の奥に指を進めていく
すると…
約5cmの針がついたまま
するりと出てきた！
おおおおーーー！
良かった。
手術にならず、無事とれて、良かったが
生体の不思議を、改めて思う
どこも腸を傷つけず出てくる
すごいなぁ～
今回は、無事に出て来て事なきを得たが…
それよりも、
異物を食べさせないでねーーーー
本当に、何でこんなものを？というものを食べてしまう
油断大敵、イヌの誤食！
思秋期 バンザイ！
～人生下り坂を楽しむブログ～
