人間の世界では、あまり見なくなった寄生虫。
まだまだ、動物を飼っていると…
回虫 (かいちゅう) 編
「先生っ、うちのこがこんなのをもどしたんですーーー!」
気持ち悪そうに、オエオエしたかと思うと、大量の寄生虫を吐いた。
便をした中に、混じっていた。
と、仔犬を飼いだしたばかりの飼主さんが、血相を変えてやってくる。
このように、まだまだ動物から寄生虫が排出され、発見されることも多い。
子犬は、母イヌのお腹にいる時に、
胎盤から
生まれてから、
母乳から
母子感染し、回虫をお腹に持っている仔犬は結構多い。
また、健康診断の時の糞便検査で
糞便中に排泄される、回虫の卵が確認される。
寄生虫は、駆虫が必要なので、
動物病院へ、連れて行ってあげてね!
疥癬(かいせん) 編
ネコに多いのだが、顔~頭部~頚にかけて
皮膚が厚ぼったくなり、かさぶたをつくって連れて来られる。
疥癬にかかった動物は、
非常に痒いので、自分で自分の皮膚を、
血が出るまで引っ掻く。
人相ならず、ネコのニャン相が変わってしまう。
皮膚に潜む、疥癬をとって顕微鏡で確認すると
ぷにぷにと動く、疥癬を確認。
非常に、かゆみをともなうため、
早めに、
動物病院へ、連れていってあげてね!
マンソン裂頭条虫 編
ある日、
動物のお尻の穴から、ヒモのようなものが垂れている。
飼い主さんは、ヒモを食べた!
と思い引っ張ってみると…
ズルズルっと、長いヒモは出てきて
途中で、ブチッと切れた!
と、ソレを持って来てくれる。
カエル、トカゲなどの、両生類・爬虫類を食べると寄生される
マンソン裂頭条虫である。
周囲は、田んぼが広がる地域のため
外に出かけるネコが、
散歩中にイヌが
カエルを食べる事が多い。
お腹のなかで、成長した寄生虫を排泄したり、
下痢をしているウンチを検査した時に
寄生虫の、卵が検出されるケースがある。
スッキリ駆虫のため、
動物病院へ、連れて行ってあげてね!
思秋期 バンザイ!
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