思秋期 バンザイ!~人生下り坂を楽しむブログ~

旦那と一人の娘がいる50代なかばの獣医師。自分の好きなことを好きなだけやってきた。 子育てもひと段落。自分時間が持てるようになって、人生下り坂を楽しもう!思秋期 バンザイ!

動物園の獣医さん : ゾウさんに認めてもらうには?獣医さんとゾウさんの関係

ゾウさんのいる

担当エリアになったものの

 

「 私は、あなたの

     担当の獣医さんです。」

 

と、言ってもゾウさんには

わかってはもらえないだろう

それどころか

 

獣医さんは

具合が悪くなった時だけやって来て

注射などの痛い事をやって帰っていく

嫌われやすい仕事

 

ゾウさんに

「こいつは、いつも嫌なことをするヤツだ」

というレッテルを張られたくない

 

 

以前

別の動物園を訪れた時

そこの獣医さんの話を

聞く機会があった…

 

そこのゾウ舎の寝室には

ゾウさんの長い鼻をのばせば

出入口を通る人に

鼻が、届く場所がある

 

その場所で、ゾウさんは

獣医さんが、通る時を待ちかまえ

 

ブンッと

 

鼻で攻撃してくる

 

一度、気をぬいて通った時

鼻が当たり

吹っ飛ばされたそうだ

 

ゾウ舎を案内された時

獣医さんは

ゾウさんの場所を確認して

サッと逃げるように

素早くそこを通っていた

 

また

ゾウさんは

運動場で見つけた石を鼻に隠し持ち

獣医さんが乗っている

軽トラックめがけて投げてきた

 

ドゴッツ

 

というドアが凹むほどの

大きな音が周囲に響いたそうだ

 

当たり所が悪ければ大ケガ

 

ゾウさんは

獣医さんの乗ったトラックを見極めて

動いているトラックに

石を命中させている

 

驚くべき、コントロールだったと…

 

 

そこの獣医さんは

具合の悪くなった

ゾウさんの治療をしたのだが

ゾウさんからしたら

ただ単に痛いことをする相手

    敵

だと思ってしまった

 

そんなゾウさんと獣医さんの関係

いろんな動物園の話を聞くと

なおさら、ゾウさんとの

コミュニケーションは重要

 

ゾウさんは、非常に頭の良い動物

 

先ずは

自分という人間を

ゾウさんに認めてもらわなければならない

しかし

ゾウさんのいる担当エリアになったものの

ゾウさんだけに、時間は割けない

他にも待っている

たくさんの動物がいる

 

それでも、時間が取れる時には

ゾウさんのところに行っては

ふれあう時間を持つように心がけた

しかし

それでも時間がとれない時もある

 

ゾウさん担当のキーパーさんと話した結果

 

 

ゾウさんの収容時に

立ち会うようにした

 

その日から

 

閉園30分前の

ゾウさんの収容に間に合うように

毎日のように

ゾウ舎に向かって走っていた

 

 

少しでも

ゾウさんとの距離が縮まって

良い関係がきずければと思いながら

 

 

 

 

 

思秋期 バンザイ!

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