思秋期 バンザイ!~人生下り坂を楽しむブログ~

旦那と一人の娘がいる50代なかばの獣医師。自分の好きなことを好きなだけやってきた。 子育てもひと段落。自分時間が持てるようになって、人生下り坂を楽しもう!思秋期 バンザイ!

動物園の獣医さん : ゾウさんとの痛いふれあい

ゾウさんがいるエリアの

担当獣医さんになって…

ゾウさんの運動場に一緒に入ってみた

 

ゾウさんにとって

自分は

今まで見たことのない人間

 

どんなヤツだ?

と、さっそく近寄ってきた

 

オスもメスもまだ子供だが

自分よりも

はるかに大きい動物が

興味津々に近寄ってきた

 

なが~~い鼻を使って匂ってくる

 

2本の長い鼻が、「これは、誰だ?」

と、匂ってくる

 

ちょっと

 

その迫力に引きぎみになりながら

ゾウさんを、ポンポンっと

なでてみた

 

痛いっ!

 

手のひらにチクチクあたる

ゾウさんの毛

針のようにツンツンしている

 

触った手のひらは

しばらく

ヒリヒリ、チクチク

 

遠目でみると

ゾウさんの体には

毛が生えていないようにみえる

 

しかし

 

近寄って見てみると

たわしに使われているような毛が

まばらに

ツンツン生えている

 

そのため

 

手のひらの柔らかい人は

ゾウさんをなでただけで

チクチクがとまらない

 

ゾウさんを触った後は

しばらく

このチクチクに悩まされた

 

 

そして、もうひとつ驚いたことが…

 

ある時

 

ゾウさん担当の

キーパーさんが

ほっぺたに擦り傷を作っていた

 

気になったので、質問してみた

 

「ほおの傷、どうしたの?」

 

すると、キーパーさんは

 

「いや~、ゾウさんの尻尾が

    かすってね~

   気をつけていたんですけどね

   よけられなかったので

   これですよ。

 

   ちょっと、かすっただけでも

   皮膚がきれちゃいますから

   獣医さんも、ゾウさんの尻尾に

   気を付けてくださいよ。」

 

ゾウさんの尻尾にいたっては

ワイヤーのような毛が

尾の先に、生えている

 

その尻尾がブンッとあたったら

やわな人間の皮膚は簡単に傷がつく

 

この、助言のお陰で

ゾウさんの後ろにまわった時

しっぽに、気をつけるようになった

 

 

人間よりも

身体の大きなゾウさん

その毛も

半端ないスケールの持ち主

ふれ合うにも、注意が必要だった

 

 

 

思秋期 バンザイ!

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