先日
一匹のワンちゃんが、初診で連れてこられた
お腹には、10cmの腫瘤が出来ている
身体に生えるばずの毛も、まばら
首を上げるのも、やっとの様子
ひとめ見ただけで
あきらかな栄養失調
腫瘤の影響もあるようだ
問診をとる
数年前から、痩せてきて
最近は、食事をしなくなった
2日前に、トリミングに連れて行ったら
お腹にできものができている
と、言われたので連れてきた
診察をしながら、話をしていると
どうも息子さんの
ワンちゃんだったらしい
息子さんは、結婚し県外へ引っ越し
息子さんに子供が産まれた
そして…
それまで息子さんが飼っていた
ワンちゃんは
お母さんが飼うことになった
いきなり、息子さんが飼っていた
ワンちゃんを連れてこられて
お母さんは
仕方なく飼っていた様子
このようなケースは、多い
子犬、子猫を飼い出した時は
可愛がる、世話をして
しつけにも余念がない
しかし
結婚、転勤、出産などの
環境の変化で
簡単に手放したり
捨てたりする
イヌ、ネコの寿命はのび
14~15年は、ゆうに生きる
20年を越すネコもいるほどだ
そのため
飼い主さんの自分時間をさいて
しっかり、向き合わなければならない
排泄の世話
寝たきり状態
介護が必要になったりと
動物の世話は大変だ
費用の面では
エサ代や飼うために必要な設備代
病気の予防代
病気になったときの治療代
[動物が死ぬ、一年前からお金がかかる]
と、よく言われる
ただ単に
可愛いからと飼いだしたものの
飼い主さんの都合で
簡単に不幸になる動物たち
そんな動物を飼うことで
罪悪感を感じ
不幸に感じる
飼い主さんたち
動物を飼う前に
しっかり考えて欲しい
あなたは
その動物の一生を
最後まで
みることができますか?
アイキャッチ・イラスト: こんさん
https://twitter.com/kon49565525
思秋期 バンザイ!
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