診察室で診察をしていた時
受付にいたスタッフが
「ワッ」
声を上げた!
受付の方を見てみると
スタッフは、驚いた表情で
外を見ている
待合室で待っている飼い主さん達も
驚いて、外を見ている
その日は、少し混んでいて
診察に追われていた
「どうしたの?」
「車が、外のカーポートの柱にぶつかった」
「えっ?」
急いで、外の駐車場を見てみると
駐車場の一角の
カーポートの柱に
患者さんの車が、突っ込んでいる
外で待つ飼い主さんが、座れるベンチに
日よけのために設置した
カーポートの柱は
グニャリと曲がっている
そして
車も
運転手側のランプがあたって
破片が散乱している
運転していた、年配の女性は
慌てて、降りて来た
運転手は、無事のようだ
自分も、駐車場に出て
「大丈夫ですか?」
声をかけると
「今、流行りの
ブレーキを踏んでいるのに
車が、暴走してしまった。
柱にあたってしまって、ごめんなさい。」
動揺しているのか
しきりに
「今、流行りのブレーキ事故」
を、連発している
むち打ちがないか心配で
「手足にしびれが無いですか?
首は痛く無いですか?」
の質問にも、大丈夫そうだ
受付スタッフさんが
警察に連絡を取り
直ぐに
近くの交番から警察官が来てくれた
自分は、引き続き診察を再開
他の飼い主さんにも
怪我が無くて良かった
数ヶ月後、無事に
修理が終わって
柱は、真っ直ぐになった
その、カーポートは
外でも待てるように
日陰になるように工事をしてもらってから
まだ、1年も経っていないものだった
しかし
その柱が無かったら
壁に突っ込んでいたかも知れないと思うと
ゾッとする
不幸中の幸いだった
思秋期 バンザイ!
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